2006年5月6日

新シリーズ「クロスオーバーブックス」

 新聞記事やウェブページと本は区別して扱いたい。本について触れるエントリーでは、いろいろな形式を試してみたいと思っている。

 手始めに、一見すると全く異なるジャンルに属していて互いに関係のなさそうな二冊の本を重ね合わせてみる「クロスオーバーブックス」というシリーズを考えてみた。関係がなさそうとはいっても、やはり私が手を伸ばす本だ。どちらも私の関心に合致している。関心というものはなだらかに連続しているものだから、二冊の本もまた連続的につながっていておかしくない。別々に出版された本を読者の関心がつなぐ。著者が意図していないであろうつながりが生まれるというのも、ちょっとおもしろい話ではないだろうか。

 本棚を眺めていて、ふと「あの本とこの本が合わさって一冊の本にならないかな」と思うことがある。同じような書名が並んでいると、妙に場所をとっているように思えてくる。単に読む時間が半分になれば楽だというズボラ心も働く。

 アマゾンが本をページ単位で販売しようとしているそうだ。実用書やコミックが念頭にあるのだろうが、堅い本でもページ単位で買えれば、書店も出版社も著者も公認する「有料の立ち読み」として機能しないか。1ページでも買う人の絶対数が増えれば、本を買う人の数も増えるはずだ。

 ページ単位で買えるようになれば、本は必ずしも全部を通して読むものではなくなってくる。全部読む暇はなくても興味のある章だけ読むということが、思い立ったらいつでもできるようになる。本を取り巻く世界全体が大きく変わりそうだ。一番変わるのは書評と読書感想ブログだろう。

 もはや、全部読んでいないことを隠したり恥じたりしなくてもいいのだ。公然と「○○ページを読んだのだが…」と宣言して、読んだ範囲内で評せばいい。書評を読む側も「○○ページだけを読めば確かにそうなるなぁ」と納得できる。一般書でも学術書並みにページ単位で扱われる時代がくる…のかも知れない。
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