2006年7月15日

「えきばり」リリース

 2003年8月のmgclockリリース以来、3年ぶりに新しいソフトをリリースします。

・ぺたっと貼ってどーんと拡大。一覧と半透明表示もできる、新感覚ピクチャービューア「えきばり」
 http://www.tht-software.net/download_ekibari.html

 「目新しくもないものほど新しい新しいって書いてあるんだよなー」と思われた方は正解です。実際に動かして見ると、実に何の目新しさもありません。しかし、このような操作性を持つビューアは類を見ません。「ありそうでなかった」という意味で「新しい」のです。

 「えきばり」は、Vectorのカテゴリ「画像&サウンド > グラフィック関係 > グラフィックローダ」への登録を予定しています。このカテゴリでは最近、にわかに話題の新作が増えています。DirectXを使用したものにはなるほどと感心させられました。これまではいかに多くの形式に対応しているかという点ばかりがクローズアップされがちでしたが(たいていはマニアックなフォーマットで数を稼いでいるわけですが)、最近は使い勝手の比較にレビューの力点が移っているようです。それだけバリエーションに富んだソフトが続々出てきているということなのでしょう。

http://www.vector.co.jp/vpack/filearea/win/art/graphics/loader/index.html

 半透明表示はWindows2000で採用された機能ですが、これに対応するとWindows98やMeで動かすことができなくなってしまいます。そのため、これまでのソフトでは採用することができませんでしたが、「えきばり」では躊躇なく(容赦なく?)採用できました。もっと効果的な使い方がないか、これから考えてみようと思っています。

 Windows2000以降でしか動作しなくなった代わりに、VBランタイムのインストールを促す説明を省くことが可能になりました。これは大きなメリットです。これまではランタイムのインストールがつきものだったために、VBで作られているソフトというのはユーザーから敬遠されがちでした。中には「VB製のアプリは性能が劣る」と、VB製であることをウイークポイントとして認識してしまうユーザーもいました。古いバージョンのVBでは確かにそうだったのですが、VB5.0からはネイティブコードコンパイルに対応しており、またPCの性能も向上しており、そこまでの大きな差は感じられなくなっています。

 Windows Me以降には、OCXを除いたVBランタイムが最初から含まれており、必要なOCXを適宜インストールすればよいようになっています。OCXをインストールすればよいだけなのに、フルセットのランタイムをダウンロードしなければいけないのでは無駄です。そろそろ配布方法を見直す時期に来ているのではないでしょうか。プログラムの作者が責任を持ってOCXのインストール方法を提供すれば、ユーザーはもうランタイムの存在を意識しなくて済むのです。

 インストーラ「InnoSetup」を使っているのにはこういう意味があって、これを使えば簡単に必要なOCXが登録ができます。Vector的にはインストーラより圧縮ファイルを使って欲しいということのようなのですが、それではOCXを別途インストールしてもらう必要が出てしまい、ライトユーザーにとって敷居の高いものになってしまいます。

 ところで、Windows98とMeのサポート打ち切りがニュースになっていましたが、オンラインソフトの作者としても98とMeをいつ対象外にするべきかというのは悩みの種でしょう。特にMeはやっかいです。システムとしてはほとんど98と変わらないので(SecondEditionと同じでThirdEditionと言ってもいいくらい)、98を対象外にすれば当然Meも…と考えたくなるのですが、Meのユーザーは「えっ、まだ新しいのに」と思っていることでしょう。XPが出る前の中途半端な時期にPCを買ったユーザーで、XPへのアップグレードキャンペーンの対象にならなかったか、よくわからなくてor面倒で特典を受けなかったというユーザーがMeを使っているわけです。この人たちに「最新のPCを買え」というのも「XPにアップグレードしてくれ」というのも、ちょっと酷かも知れません。というわけで、今しばらくは引きずりそうな懸案です。

※tht-softwareには95やNT4.0対応と銘打っているものもあり、これもいつまで続ければいいのか迷います。95は古いPC98や中古PCなどで意外に動いているところがありそうですが、さすがにNT4.0はないでしょうか…。5年前にはNT4.0もちらほら見かけましたが、もうXPに更新されているところがほとんどのようです。
posted by tht at 13:42 | コメント (3) | トラックバック (0) | tht-software 新着情報
この記事へのコメント
どうして「えきばり」というタイトルなのかといえば、全画面表示の画像をプロジェクターで70インチのスクリーンに投影すればB0サイズの駅貼りポスターに相当する…というのはこじつけでして、tht-softwareで公開するには「この手の名前」をつけるでもして駅系にしないといけないかと思いました。

プログラム自体はスケルトンな作りを目指して作っており、アイコンやタイトルを好きなものに差し替えられるOEM製品だかキットだかのような展開も検討中。CD-Rにデジカメ写真と一緒に入れて配布…といった使い方ができるようにしたいと思っています。
Posted by tht at 2006年7月15日 13:47
作者さま
【要望】えきばりで、お気に入り画像を貼り付けたところ・・・
 
"駅"時計。
ここ数年もの間、私のホームPCのデスクトップに張り付いてきました。
それに、えきばり。
いいですねぇ、これ(しみじみ)。
お気に入り、間違いなしです
・・・と思って昨晩、ぺたぺた貼り付けていました。
それで今日Windowsを起動したら、貼り付けていた画像は、・・・消えているんですね。
「ベクターソフトニュース」をチェックすると
保存に対応しない方針のようですが、
「お気に入り写真をいつでも(デスクトップの好きな位置で)見られる」ようになれば、
こんなにうれしいことはないと思います。
是非、ご検討をお願いします。
勝手な要望投稿で失礼しました。
Posted by Power at 2006年8月22日 00:21
 コメントありがとうございます。

 いきなり他のソフトと違う挙動をするソフトをリリースしてしまったからですね。失礼しました。

 「えきばり」はCD-RやUSBメモリーなどにインストールできるソフトにすることを目指しており、設定を保存しない仕様にしています。ただ、普通に使う分にはさすがに不便だなと、自分でも思っております…。

 設定ファイルの中に書込み禁止の設定をした時だけリードオンリーの動作をするようにするなどして、他のソフトと同様に「貼り付けたまま」というスタイルで使用できるように改良しようと思います。

※なお、バージョンアップの時期は未定です。
Posted by tht at 2006年8月29日 23:18
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